高島屋横浜店にて個展開催です。

2024.08.21 更新

高島屋横浜店にて3回目、京都店では初めての個展になります。

今回は、吉祥をテーマに達磨や干支、童子などを描きました。

お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。

 

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紬人の会 大阪展

2021.10.30 更新

紬人の会、高島屋大阪店在廊しています。

全員が集まるのは数年ぶりです。今回集まるのも本日だけです。打ち合わせもリモートで行いました。なんとか漕ぎ着けた感じです。

今回の展覧会を高島屋美術部のブログにあげて頂いています。→ ブログはコチラから

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賢治が物語を書いた岩手に行かなければならないと思った。
くっきりと輪郭を見せた岩手山の麓、畑の畦道でスケッチをしていた。
陽に照らされた畑から湧き上がる土の温もり、傍を飛ぶ虫の羽音、
草の間をそよぐ風の香り、そして少し遠くで畑仕事をしている腰の曲がったお婆さんの姿。
それはその場所に座った時から少しずつ感じ始めていた何かを急に思い出させた。
熊本と岩手、遠い位置にありながら、幼い頃の風景がそこにはあった。
野良仕事をする父母や祖母、その近くで自然を相手に遊ぶ私たち兄妹。
たまに手伝いはするものの殆ど遊んでいた。
そんな情景が次々と思い出される中、ある言葉が浮かんだ。
『むぞらしか』
熊本の言葉で「可愛らしい」というような意味。
幼い頃、家族や親類が小さかった妹を見ては話していたり、村の行事などで人々が良く口にしていた言葉だった。
それと同時にある思いに心が激しく揺れた。
田舎で不便ではあったが家族がいた、
裕福では無くとも優しく温かで幸せな日々があったのだったと。
これまで、幼い頃を思い返し描くことを避けていた。
なぜなら、もう決してその時代には戻れない悲しさと寂しさがあったから。
しかし、今回の出会いと経験を通して、昔を思い出し制作をしていくべきなんだと強く心を動かされた。
そして、自分の作品に触れて下さった方が私と同じように温かな心を思い返し、
これからの新たな日々を前向きに、そして優しさと温かな心を感じて過ごして貰えるように、
私が描いていく作品たちを『muzorasica』とした。

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